築30年のお家をご両親+ご夫婦+お子様3人の三世代7人で暮らす、2世帯住宅への全面リノベーションの計画です。
車イスが必要なお父様が移動しやすい様に玄関ドアを車イス配慮仕様の三枚引き戸への取替えをはじめ、建具は二枚引込み戸や幅広引き戸を採用し、お父様の生活動線上の出入口幅や通路幅を広く確保しました。
水まわりで一番介護が困難となる浴室は、ベンチカウンター付のユニットバスを採用、浴槽への移動や身体が洗いやすくなりました。他にもご両親の寝室には、車イス対応の洗面台や専用トイレを設置し、快適に日々を過ごして頂ける様になりました。
居間や台所は日当たりや風通しが悪かった為、新しく家族の集いの場となるLDKは、南北に抜ける一つの大きな空間として再構築しました。広縁を介して、光と風を心地良く取り込みます。
ゾーニングを東西に分断する事により東側の親世帯・西側の子世帯を緩やかに区分けする、緩衝帯としての機能を持たせています。
ベッドでの生活が多いお父様も寝室から直接、家族団らんの場へスムーズに移動できる動線計画となりました。