●リノベーションまでの経緯
元々は、東西に並んだ二棟のお家に親世帯、子世帯がそれぞれお住まいでした。
今後の子育てや将来の親世帯の高齢化、建築コストなどを考慮して、これからも親子世帯が並んで暮らす別棟型二世帯住宅でのリノベーション計画となり、2棟の一体的な計画を行いました。
また、今回のリノベーションを機に、東側の床面積の大きな家に子世帯、西側の小さな家に親世帯が、今までと入れ替わりで住まう事となりました。
●新・親世帯
費用を抑えつつ快適性の向上を目指すため、大掛かりなリノベーションの範囲は、居間・台所・水まわり・玄関など生活のメインとなる部分に絞って計画を進めました。
暗く風通しの悪かった室内は、ワンルームとして計画し光と風を取り込みます。
天井を屋根勾配に合わせ高くとり、これまで天井裏に隠れていたの太鼓梁を化粧材として現しにしました。
将来の高齢化による生活介助を考慮して、今まで分散していた水まわりは一つの空間としました。
他にも室内の段差解消など、バリアフリー化を行っています。
また、断熱材の新設により、部分断熱改修も合わせて実施しました。
●新・子世帯
増築を含む全面リノベーションとして計画しました。
田の字型に仕切られ、暗く風通しの悪かった居間・台所・客間は、ワンルームのLDKとして、南の庭に面して配置しました。
また、別棟の親世帯との日々のコミュニケーションが取りやすく、二世帯住宅として程良い距離感でお互いが過ごせます。
他にも、断熱性能や耐震性能を向上する工事を実施しています。